小磯記念美術館は、神戸で第2の人工島・六甲アイランドにあります。 洋画家・小磯良平が亡くなったのは1988(昭和63)年です。遺族から寄贈された2000点以上の作品・アトリエ(昭和24年築)・所蔵図書などを展示し、小磯良平画伯の画業を顕彰するための美術館が開館したのは、1992年です。
今回は、小磯記念美術館で開催される特別展「生誕120年 川西英回顧展」をご紹介したいと思います。
川西英は神戸市兵庫区で生まれ育ち、また生涯神戸の街並みや人々を描き続けた創作版画家。商家の後継ぎでしたから、油彩画は独学です。
戦前、戦後の「神戸百景」や「兵庫百景」など、神戸を離れることなく1200点もの作品を彫り続け、昭和40年に70歳で亡くなっています。 来年が、没後50年という節目の年になりますが、神戸の美術館・博物館で本格的な回顧展が行われるの、今回が初めてです。小磯良平は川西英より9歳年下ですが、ほぼ同時代に生きたと言えるでしょう。しかし2人の画家としての歩みは、ずいぶん違っています。 川西英生誕120年を記念して過去最大規模の展覧会が、この小磯記念美術館で開催されることは、不思議な縁だと思えてなりません。
小磯記念美術館
●(857)5880
2014-10-17